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総合幼児教育研究会会員園
育つときに、大きく育てたい
乳幼児たちは、いきいき生命のエネルギーにあふれています。
のびる時はいま。知的創造教育をぜひ。
総幼研をご紹介します
当園が所属する総幼研(総合幼児教育研究会)とは、新しい幼児の発達観に基づいて保育活動を実践する、幼稚園・保育園の研究団体です。その主な活動として、多様な研修会やご父兄の啓蒙活動、また教材や出版の企画も行っています。昭59年発会。現在加盟園174園。全国3万人の子どもたちがいまこの教育ですくすくと成長しています。
教室を訪ねて三つのQ&A
Q1.この教育がどんどん進んでいくと、落ちこぼれが生まれるのではないでしょうか。
「落ちこぼれを生まない1人ゆたかな環境づくり
この頃の子どもたちの格差とは、本来的な能力差ではなく、今日までの育ちの過程における知的な環境の質と量の違いなのです。これは落ちこぼれではありません。
総幼研の教育は、よい環境を与えるということにすべての主眼がおかれています。いま現在できなくても、少なくともその場にいる限り、その環境にあるものを吸収して育っていくのです。他の子と見比べて、できるできないと評価を下すのは、おとなの誤った見方で、総力研の子どもたちはみな各人各様にたのしく日課の活動に取り組んでいます。
できる子もできてあたりまえ、できない子も努力すれば必ずできる、みんな同じ無限の可能性をもつ子どもたちです。その成長を信じて、気長にあたたかく見守ってあげてください。
Q2.わが子は個性豊かな人間に育ってほしいと思っています。もっと情操豊かな、音楽や絵画など創造的な教育もたいせつだと思うのですが。
知的創造教育がしなやかな個性を育みます
個性や創造性という言葉は美しいですが、これとてほうっておいて育つものではありません。
さきほど述べたように、個性・創造性もまた脳によって育まれるのです。
個性とは人間としてのしっかりした根っこがあって咲くもの。基礎的な人格が十分備わっていてこそ伸びるものなのです。
総幼研の園は音楽や絵画、体育も積極的に取り入れ、幼児の全面発達を促す教育に取り組んでいます。
これは他の文章表現や計算あそびと同じこと。総幼研の生活体験の目的は、すべて知的創造性に富んだたくましい脳を育てることにあるのです。
Q3.幼児期に知的な教育を行っても、小学校へ行けばあまり差がなくなってしまうのではないでしょうか。
人間としての基礎基本が「つよいあたま」を育てます
総幼研熱育は小学校教育の準備・先取り教育ではありません。
またけっして、できる、わかる、を目的にした教育を行っているのでもありません。これらの活動を通じて、子どもたちの知的回路が開かれ、学習を受け入れやすいあたまを育てるのです。もじやかずについても、親しみと意欲をよびおこし、小学校の国語や算数に対応できる、柔軟な知性、つよいあたまをつくります。幼児教育は感覚教育です。この感覚が将来の向学心の土台となります。人間としての基礎基本をしっかり育てましょう。
いきいき熱中の総合幼児教育が、
わたしたちのモットーです
わたしたちのモットーです
水が砂にしみこむように
どんどんまわりの環境を吸収して育つ乳幼児期。「三つ児の魂百まで」のことわざどおり、人間性の基礎基本をつくるだいじな第一歩。将来の人格形成の土台もこの頃築かれます。根がしっかりしていれば、雨風にも負けないたくましい木が育ちます。人間も同じです。わたしたちの目指す教育は、この根をりっぱに培うことなのです。
乳幼児は誰もが生まれながら天才です
いつもたくましい好奇心と運動意欲にあふれています。このすばらしい成長期、ゆたかな環境とのぞましい経験を与えることが、その子の一生を左右するのです。たいせつなのは、あたまとからだを100%使うこと。すなおな人間らしい感動のこころを育むこと。幼児たちの欲求を満たしながら、その育成に最適のプログラムを用意することが、わたしたちの教育実践なのです。
光る個性も創造性も
ほうっておいて育つものではありません。知・情・体の三位一体の総合的な経験を、くりかえし、段階を踏みながら、毎日与えればこそ、本来の子どもらしさが育ちます。豊かな感性や情操が芽生えます。人間の根っこを育てる総合幼児教育。子どもも、教師も、そしてお母さんも、誰もがいきいき熱中する、わたしたちの総幼研教育をどうかよろしく。
子どものたくましい「脳力」を育てます
まずわたしたち総合幼児教育の考え方は、体、頭、心という別個の動きが、じつはすべて脳のはたらきによるものであるという事実に基づいています。
最近明らかにされた大脳生理学によると、人間の脳の発達は、この幼児期のうちにほぼ完成し、先々の人格形成の基礎を固めてしまうといわれています。
この時期、体を動かすことがすなわち頭のはたらきを促し、文章を書くという知的な活動が、豊かな情操を育むのです。人間発達のすべての根本は脳。脳を中心に、いろいろな機能が互いに関連しあい、ゆたかな言語能力や運動能力を育てるのです。
このように脳の発達にとって好ましい環境と刺激を与えていこうというのが、わたしたちの教育のいちばんたいせつな目標といえましょう。
最適の環境を最適の生活経験を通して
また、わたしたちの教育の基本姿勢は、まず子どもたちによい環境を与えて、その後は子どもが育つのを待つということです。
誰かに教わるというかたちでは決して習得されない、つまり子どもが自ら無理なく環境から吸収できる、自然なかたちでなくてはなりません。この子どもたちの成長にふさわしい環境づくりが、すなわちわたしたちの平生の教育活動なのです。日記を書く、音楽を演奏する、跳び箱を跳ぶ...「知・情・体」の三位一体の総合教育、これはつまり「動きとことばとリズム」というような生活行動形式が形づくられる過程において、しだいに育てられていくものなのです。
総合幼児教育とは生活教育。適切な生活経験をいかにゆたかに与えるかが、だいじなポイントになります。
「感覚」を鍛える総合幼児教育
ですから、わたしたちの園で取り組む文章や詩歌、数やパズルあそびも、こういった幼児の生活経験をゆたかに与えていくためのだいじな活動です。
ただしこの活動の目的を、今までの先入観、すなわち子どもたちができる、わかることにおくと、とても大きな誤解を招くことになります。わたしたちはけっして幼児に教えることをねらいにしているのではありません。
たとえば俳句。あの難しい古語を理解させるのが目的なのではなく、長く日本人の語感に染み込んできた日本語のリズムというべきものを環境として与えます。五七五といったことばのリズムが、大脳の言語中枢をほどよく刺激して、のぞましい言語感覚の育ちを促すのです。
子どもたちは漢字も俳句も大好き。大人の先入観とは違って、毎日意欲的に取り組んでいます。
インタビュー
集団のリーダーを育てる久保田 競
園児ひとりひとりの個性を認めた上で、環境を知り、手も足も思うように使えるよう、自分の考えを正しく伝えられるように教育しています。そのための教育法として総幼研方式が開発されています。
園児は環境のことを、知識として知るだけでなく、それを利用して積極的に行動できるようになります。そして集団の中でリーダーシップをとって行動できるようになります。独特の個性が育っていきます。
遊びの中で人生を学ぶ安達 忠夫
フラッシュカード。漢文。詩の暗唱。跳び箱。大人も顔負けの訓練を、幼い子どもたちがてきぱきこなしていくのを見て、早期受験教育と勘ちがいする方がおられるようです。
でも、子どもたちのまなざしや全身の表情をよくご覧ください。こんなにいきいきと反応するのはなぜでしょう?
子どもたちにとっては、すべてが躍動する遊びだからです。全身で遊びに熱中しているときこそ、もっとも高度な訓練と学習がおこなわれ、いのちの基礎がつちかわれていきます。
総幼研では、人生の基礎訓練と毎日の遊びが表裏一体なのです。
知徳体、バランスのとれた保育松原 達哉
総幼研の教育理念は、知育・徳育・体育のバランスのとれた保育です。一般に、ややもすると知育に偏った教育をされがちですが、徳育(情操教育を含む)も重視され、体育(裸の保育)も大事にされています。
幼児期は人間形成上重要な時期であり、このバランスのとれた保育が大事なのです。その実践をされている園であると思います。
地球と他人にやさしい教育山崎 高哉
総幼研の加盟園は、なんでも知りたい、できるようになりたいというお子さまの夢を「知・情・意・体」の総合教育によって実現します。
総幼研加盟園はまた、お子さまに豊かな自然体験と生活体験を積ませ、「地球」にも「他人」にもやさしい心を育てます。さらに、総幼研加盟園の先生方は、研究熱心で、子ども好きで、教育への使命感に燃えています。私は、そんな総幼研加盟園を皆さまに責任をもって推薦いたします。